TTT『戸惑いの惑星』現実の時系列の整理

『戸惑いの惑星』が千秋楽を迎えて数日経ちました。考察や感想を見て回って人によってとらえ方が異なっていて新たな発見がたくさんあります。
読んでいると逆に自分が思ったことと異なることが鮮明になっていくところがあります。そこで一度頭の整理のため時系列順に並べてみることにしました。現実で起こった(長谷川の小説以外のこと)が中心です。人によって解釈が違うかもしれません。



<十数年前>
長谷川、高校で由利の妹を好きになる。よく由利の実家の店に通う。
由利の妹、三池を好きになる。
由利の妹、三池への想いを込めた曲を作る。由利もその曲を聴く。
文化祭で、吹奏楽部で由利の妹が作った曲を演奏する。三池はその曲を気に入り楽譜を取り寄せる。(長谷川も由利の妹の曲の楽譜を取り寄せた?)
三池、親の転勤で転校する。
長谷川、小説家を目指す。

<約10年前>
長谷川、小説を持ち込むが断られる。127回持ち込むまでは諦めずに頑張ろうと決める。

<約半年前>
長谷川、127回目の持ち込みを断られ、紹介された手紙代筆業になる。
由利、とある画家の絵を分析しようとして断れる。学部の予算を打ち切られる話を教授とする。
由利の妹が余命半年と宣告される。
長谷川、人格喪失症の予兆を感じ始める。
ジャズ33で由利の妹と三池が出会い、恋に落ちる。
由利の妹、三池に阿修羅の絵を描かれた人物が事故で亡くなったのをニュースで見て知る。
三池の描いた絵を見て由利の妹は三池から離れる。
長谷川のもとに由利の妹が表れて手紙の代筆を頼まれる。
長谷川は由利の妹の話を聞いて引き受ける。由利の妹を記憶喪失に仕立てた手紙を書く。
由利の妹の手紙を受け取った三池は絵が描けなくなる。⇒塗装業となる。

<約半年前~昨日までの間>
長谷川に人格喪失症の症状が出始める。
由利の妹、三池宛の宛名のない手紙を書いて机の引き出しにしまう。
長谷川、由利と三池宛に真実を綴った手紙を書く。
長谷川、由利と三池、そして自分自身に宛てたメールを書く。
長谷川、小説「迷いの病の世迷い言」を書き始める。由利の妹から聞いた話、集合的無意識にアクセスしたのもこの頃?
クラブ33で長谷川、由利、三池が出会う。
長谷川、由利と三池に夢の中の話(クラブ33のトイレの話)をする。←冒頭の場面はここ?
長谷川、人格喪失症の症状がひどくなり入院する。由利と三池が長谷川の病院をたびたび訪れるようになる。

<49日前頃>
由利の妹が亡くなる。

<数日前>
由利は母から手紙をもらい、"奇跡″の真実を知る。

<昨日>
長谷川、眠り続ける。
由利、母親から辞表を教授に出す。シェイクスピアのやりとりをする。

<小説を読み始める当日>
由利と三池、長谷川の見舞いに訪れる。
由利と三池、長谷川が書いた小説を読み始める。⇒いつしか「ジャズクラブ33≒宇宙の外?≒長谷川の小説の中?≒集合的無意識」の中へ。
その中で長谷川の想い人=三池の彼女=由利の妹の手紙を受け取り、真実を知る。

<小説を読んだ翌日>
由利と三池は長谷川のもとへ。三池は長谷川の似顔絵を描く。

 

長くなったので伏線や感じたことは次回の記事で。